みんなで21世紀の未来をひらく 教育のつどい 教育研究全国集会

ダイジェストDigest

⑦音楽教育 ワクワクした授業を創る~伝え続けることの大切さ~

 基調提案では、「良い教材を使えば良い授業ができるのではなくその教材をどうとらえるか、その教材が目の前の子どもたちとぴったり合っているか、ふさわしいか、また教師がその音楽のイメージをはっきり持っているかが問われる。また、教師自身に新鮮な喜びや、伝え方の工夫がないと前のくり返しで終わる。授業の組み立ての難しさと面白さなども話し合えると良い。レポートの事実をもとに希望や喜びをさらに深めていきたい。」との提起がなされました。さらに分科会で深めたいこととして、次の5つの柱が提案されました。
 ・教師自身が“心を動かされた”音楽(教材)をどう“発見”したか
 ・その音楽を子どもたちにどう届けたか
 ・子どもたちはその音楽をどう受けとめたか
 ・私たちはなぜ歌い、音楽で語りかけるのか
 ・好きな音楽の、どこが、なぜ好きなのか

 レポートは10都道府県から、保育園2、小学校10(内、特別支援学級1)、中学校2、特別支援校2(内、小1、高等部1) 計16本が提出されました。どの発表からも、目の前の子どもたちと音楽で育ちあっていった事実が音源や映像なども通して示されました。

 

 保育園からは、「うたうことは生きること、うたうことは喜び、うたうことで子どもたちはエネルギーに満ち活気づいていった」様子が音源をもとに語られ、子どもたちがその音楽の世界の主人公になって、自信満々でうたっている声を聴くことができました。

 小学校からは、色々な育ち方の子どもたちとどう音楽で心を通わせ、育っていったかが多くのレポートの中で語られました。「言葉で伝えられないことも、音楽で表現できる」や、「音楽で集まっているなと感じる瞬間がある。音楽があって良かった」「歌が子どもの中に溶け込んで、子ども同士をつないでくれる」「教室を出て歌が広がる。明日も行きたくなる学校を創りたい」と、子どもたちと歌い合う中で、教師も確信を深めていった事実がたくさん見えました。

 中学校からは、今この曲と選んで中学生に向かい、前奏を聞いて飛び出すようにうたってくる実践に共感しました。

 特別支援学校の実践は、今ここで歌っていることがすばらしい、教育の原点ともいえる歌声を皆で聞きました。
 今年は、郷土の民話に基づいたオペレッタ創作の実践や、子どもの実態から出発して教師自らが作詞・作曲した実践があったことも特筆すべきことでした。どの報告にも成長への願いが根底にあり、1年間の成長の事実がありました。最後に参加者皆で合唱をし、2日間の学びを振り返り、確かめることができました。参加者はレポーター・司会・共同研究者含め、1日目43名2日目30名でした。