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ダイジェストDigest

フォーラムD 「平和をつくる~戦後80年・被爆の実相から考える」

 フォーラムD「平和をつくる~戦後80年・被爆の実相から考える」では、戦争を起こさないための平和教育について、シンポジストの埼玉在住の被爆者、大学生、京都の教員の報告のあと、参加者からのフロアー発言がありました。
 冒頭、コーディネータ―から、全国で灯される「広島・長崎の火」についての報告がありました。「広島・長崎の火」は1945年当時、原爆投下直後に残っていた火を採取し全国に広がりました。「地域の平和運動や科学の成果にもとづく学校の実践が、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞を支えた」と語りました。
 被爆者からは、小学6年生のときに原爆投下時の後遺症で亡くなった母の思いや、自身が描いた絵を交えて語りました。父は放射線障害で苦しみ、兄は肝臓がんで59歳、弟は前立腺がんを患い63歳で亡くなりました。自身も前立腺がんの治療中だそうです。「ノーベル平和賞はこれからもがんばるようにともらったもの。若い人につなげたい」と語りました。
 大学生は、小学生のとき被爆者の話を聞き、「自分の世界が180度変わった」と言います。平和を考えることについて影響を受けたのは、「中学2年生のときに歴史を教えてくれた先生」と話し、小・中学校のとき受けてきた平和教育は、「人生の意味を知るプレゼントでありバトン。教育を通して視野と力をもらいました。自分だからできることを考え、教育と平和の道を粘り強く拓いていきたい」と語りました。
 教員からは、京都の乙訓教職員組合で、2013年から毎年実施している沖縄、広島、長崎、長野、横須賀などの教職員平和研修旅行について報告しました。2学期の授業で、「先生の夏休み」と題し、子どもたちに学んだことを話します。昨年は小学4年生の担任をし、人権参観で保護者と一緒に平和について考えました。子どもたちからは、「戦争を甘く見ている人にもしつこく言って、戦争の恐ろしさを伝えたい」「憲法九条を変えないようにする」などの感想が紹介されました。
 フロアー発言では、埼玉から、年2回開催している埼玉県の教職員5団体による平和大集会について発言、大阪からは、今年は治安維持法制定100年・廃止80年。「建国記念の日」不承認市民のつどいや大阪教職員組合の定期大会で、治安維持法100年展を行った報告、香川からは、香川と広島の青年部のつながりで行った広島の平和研修の報告がありました。