ダイジェストDigest
②外国語教育 充実したレポート・協議に加え、分科会活性化に向けた各地の工夫を共有
「外国語を学ぶことを通してことばの力と協同する心を育て、平和な世界をめざす教育実践を交流し、すべての子供たちに外国語を学ぶ喜びを!」を目指した2025年度の外国語教育分科会には、平日開催による参加者減少が心配されましたが、2日間とも30人程度の参加者がありました。レポートは8本(2024年度(大阪)は9本、2023年度(東京)は15本)で、内訳は高校(中高一貫校を含む)5本、中学校2本、小学校1本で、高校と比較して小学校・中学校の報告数が極端に少ない現状に変化はありませんでした。レポートが昨年度に引き続いて10本を下回ってしまったのは残念でしたが、各レポートの報告と協議に充分な時間を確保することができ、充実した2日間となりました。
基調報告では、(1)育成すべき能力・評価方法等までの国家管理が、自主的・創造的な教育実践を阻害する危険性、(2)小学校外国語の教科化、中学校の語彙倍増などによる小中学生「英語格差」の早期化、(3)高校の言語活動高度化による格差拡大、(4)生成AI急拡大やデジタル教科書による教育環境の激変、(5)英語教育の市場化や労働環境の悪化、などの教育政策を批判的に検討し対案を提起していくことの必要性が報告されました。
基調報告に続いて、初日に5本、2日目に3本のレポートが発表されました。以下、レポートのタイトルを発表順で紹介します。各レポートの内容は『日本の民主教育2024』で詳しくご紹介します。
<第1日(8/18月)> ①英日絵本Words to Remember(新潟・高)、②文学的文章の読み取りの授業作りの表と裏を魅せます(私学・中高一貫)、③楽しさ伝わる授業を目指して(長野・高)、④ECⅢの授業で目指すもの(埼玉・高)、⑤非常勤講師の心がけと学び(東京・中)。
<第2日(8/19火)> ⑥反復練習とペア活動で取り組まない生徒ゼロを目指して(大阪・中)、⑦小学校で外国語を教えてみた!(福岡・小)、⑧校外研修旅行と関連づけた教材をどう扱うか(京都・高)。
2026年度に向けた課題としては、(1)現行学習指導要領を批判的に乗り越えるために改訂に向けて教育現場から積極的に発信し、政府・文科省がすすめる民間試験取得による高校単位の代替に反対すること、(2)平和・民主主義・人権・環境を守り、国際理解・連帯を進める外国語教育の創造に努力する、(3)各地の教研活動の活性化に向けた働きかけの工夫を互いに学び合う、などの認識が共有されました。