ダイジェストDigest
フォーラムA 「生きづらさの中での希望を語り合おう」
設定趣旨 中妻雅彦さん(元・愛知教育大学、弘前大学)
教育実践において社会的希望とは、誰かと共有し行動し何かを実現しようとすること、お互いが尊重され、実現に向けて試行錯誤しながら進んでいくことが希望で、誰かという事がすごく大事です。地域、学校づくり、仲間づくりの教育実践において、関わりあおうとする人々、組織が一緒にするという時に希望になるのではと考えます。
報告1
「子どもの貧困に向き合う-校外での15年のアスポート活動-外から風、光としての対話、量が質を決める」(彩の国子ども・若者支援ネットワーク)
埼玉県での生活保護世帯の高校進学率が低い状況の中、子どもたちを何とかしたいという想いから学習支援60教室、年2万回の家庭状況を汲みながらの家庭訪問活動から5年後に生活困窮者自立支援法が創られました。四年生の男の子は親から捨てられ、「お前なんか生まれて来なければよかった」と言われ、学校でも人とやりあい、先生も困り、だんだん不登校に。長瀞の川下りに連れていくと「今日が人生で一番の日」と言う。教育は共に生きるための共通言語として持つものです。教えてくれる人が側にいて「わからない」と言え、個別丁寧に教え、褒め、温かいまなざしで学び、仲間、モデルになる大人との出会い、人間として認められ、良さを引き出されると共感が育ち、希望に繋がります。
報告2
「保健室登校・不登校の子どもの心身の健康」(東京・小学校養護教諭)
不登校の要因として感覚の過敏さ、聴覚過敏の子が多く、体調について辛く感じています。心と体はつながっており、不安、悩み、葛藤などが体に出ます。傷つき体験によって現実に向き合うエネルギーがないことから一日中インターネットやゲームする、ASD傾向の子が多いです。取り組みの事例から「教室に行け」とつい言いたくなるが絶対ダメ。「そのままのあなたで大丈夫」と、別室で、支援員さんと一緒に見ます。学校の中で居場所があるというだけで、すごく子どもは気持ちが楽になります。多くの方の力を借りてサポートし、子どもたちの成長を校内研修などで発信していきます。
報告3
「私にとっての『子ども会・少年団活動』について」 (埼玉県中東部 青年ニコニコ探検隊)
青年ニコニコ探検隊で指導員の大学二年生です。一人ぼっちの子をなくそうと1972年に全国少年少女組織を育てるセンターが誕生。遊ぶことを通して、子どもたちの自治、共生を育てていこうと、子どもたちの遊びを保障し、子どもたちが民主的に考えて行動できる居場所を保障しようと作られました。子どもが主人公を合言葉に、遊びのルールもチームも話し合いで決めます。大事にしていることは自治と折り合いをつけながら実現していく共生です。活動を通じて子どもたちに人生の主人公は自分だと思って欲しい。好きな事を引き出し、それに挑戦する取り組みに仲間やサポーターは反応し、自信を育てます。他者と触れあって自分を知っていきます。
報告4
「小規模校卒業生として市長への言葉~小規模校の経験と地域の繋がり~」 (千葉・高校2年)
K小学校は全校で現在19名。市長に学校存続の発言を。その内容は、毎朝の全校生の前でのスピーチ、給食は教員と児童全員が一緒に食べ、全校昼休み遊び、放課後は、保護者による「子ども教室」で宿題などを行います。先生方は生徒一人ひとりに向き合うことでき、いじめなどの問題に気づき、すぐに対処できます。地域ではホタル鑑賞会、栗拾い、筍堀りなどがあり、雨乞いとして始まった無形文化財の「かっこ舞」は総合授業で地域の方に教えていただきます。館山市は令和6年、10の小学校を、2つの標準校と1つの小規模特認校分校「学校再編計画」を策定。分校に対して令和9年までに生徒数を36人に、保護者が存続を望んでいること、令和10以降も36人を維持する3つの条件が出されたが学校存続と地域活性を目的に活動する保護者・青壮年会などで「神余かえでプラン委員会」を立ち上げ教育環境向上と児童数増加をめざし、シンポジウム開催など活動が始まりました。